ナノ加工 技術コラム

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2023.11.12

超精密金型コアの加工を行うために押さえておくべきこと

超精密 微細加工.comを運営するジュラロン工業株式会社では、長年積み上げてきた豊富な超精密加工ノウハウを用いて、超精密金型の加工を承っております。例えば、光学レンズ・ミラー・回折格子など様々な金型コアの加工実績がございます。当記事では、そんな当社の経験に基づき、”超精密金型コアの加工を行うために押さえておくべきこと”をご紹介します。是非ご一読ください。

 

ポイント①:外部からの振動を遮断した環境で、超精密加工機を使用する

超精密金型コアなどに求められる超精密領域の加工を実現するためには、加工時の振動をいかに抑え込むかが非常に重要です。加工設備内はもちろんですが、設備・工場外部からの振動を抑え込む必要があります。例えば、当社では、加工設備に専用ダンパーを取り付け、地面からの振動を遮断しています。さらに、版上WIB工法により、振動対策を施し建設された工場内で超精密加工にあたっています。

このように外部からの振動を遮断した環境で超精密加工機を用いて加工にあたることで、超精密金型コアに求められる精度を実現することができるのです。

 

ポイント②:切れ味の良い工具(ダイヤモンドバイト)を選定する

一般的な工具では、顕微鏡などで確認すると刃先がガタガタになっているので、超精密領域の加工を実現することはできません。そのため、超精密金型コアの加工を行うためには、一般的な工具ではなく、ダイヤモンドバイトを選定する必要があります。素材の特性上、ダイヤモンドバイトは鋭利な刃先を形成でき、これを用いることで鏡面レベルの超精密加工を行うことが可能です。下記は実際の加工動画です。是非ご覧ください。

【直径公差±0.001mm】φ50アルミ円筒加工 | 超精密 微細加工チャンネルは、ジュラロン工業株式会社の公式サイトです。

>>なぜダイヤモンドでは鉄を削れないのか?

 

ポイント③:ワークへ無電解ニッケルめっき(Ni-Pめっき)を施す

超精密加工を実現するために、超精密加工に適した素材を選定することはもちろん大事ですが、その素材・ワークに対し、Ni-Pめっきを施すことは必要不可欠といえます。

なぜなら、超精密加工の領域で用いられるダイヤモンドバイトでは、加工時の化学反応による摩耗の影響で鉄さえも削ることができないためです。ワークの表面にNi-Pめっきを施すことで、摩耗を抑制し、安定的な超精密加工を実現できます。

>>なぜ超精密加工品には無電解ニッケルめっきが施されるのか?

 

超精密金型コアの加工も当社にお任せください!

いかがでしたでしょうか。今回は超精密金型コアの加工を行うために押さえておくべきことをご紹介しました。超精密 微細加工.comを運営するジュラロン工業では、最新の各種ナノ加工機に加えて、高度なナノ加工技術と加工プログラム技術で、ナノオーダーの超精密加工のご要望にお応えすることが可能です。また、当社では、お客様のご要望に応じて、加工時間削減・コストダウンのためのVA/VE提案もさせて頂きます。是非お気軽にご相談ください。

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