ナノ加工 技術コラム

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2023.05.29

なぜ、ナノレベルの超精密加工では ダイヤモンドバイトが使用されるのか?

超精密 微細加工.comでは、長年積み上げてきた豊富な超精密金型の加工ノウハウを用いて、ナノレベルの超精密加工を行っております。加工精度は、素材・サイズ・形状により異なりますが、例えば形状精度であればPV0.05μm(50nm)を機械加工のみで達成することができます。

実は、このようなナノレベルの超精密加工は、一般的な刃物では実現することができません。ナノレベルの超精密加工を実現するためには、特殊な刃物:ダイヤモンドバイトが必要とされます。

では、なぜナノレベルの超精密加工には、ダイヤモンドバイトが必要とされるのでしょうか。

当記事では、ナノレベルの超精密加工にダイヤモンドバイトが必要とされる理由を詳しく解説します。

理由1. 刃先が非常に鋭利で、ナノレベルの加工精度を実現できる!

一般的な工具は、刃先を顕微鏡などで確認すると刃先が粗くガタガタになっています。このような刃先では当然のことながらナノレベルの超精密加工は実現できません。一方でダイヤモンドバイトは、ダイヤモンドという材質の特性上、非常に鋭利な刃先へと仕上げることができます。同様に刃先を顕微鏡で確認すると、一般的な工具と刃先の粗さは全く異なります。

この鋭利な刃先を持つダイヤモンドバイトを用いることで、鏡面レベルの面粗度超微細な角Rを実現することができます。下記にて、ダイヤモンドバイトを用いて、切削加工を行っている様子を動画でご紹介します。是非、ご覧ください。

理由2. 硬度・耐摩耗性に優れており、安定した加工を実現できる!

ダイヤモンドは、自然界に存在する鉱石で最も硬度が高い素材です。ダイヤモンドバイトは、その名の通りこのダイヤモンドを使用しているため、硬度・耐摩耗性に非常に優れています。

こういった理由から、ダイヤモンドバイトは、超硬工具と比較しても、数倍以上の刃先寿命を誇ります。そのため、ダイヤモンドバイトを用いることで、長期にわたり安定した精度で加工を行うことができるのです。

ナノレベルの超精密加工なら当社にお任せください!

今回ご紹介しましたダイヤモンドバイトですが、使用すればどんな材質でも高度な切削加工を実現できるわけではありません。ダイヤモンドバイトについての細かな豆知識は下記記事よりご確認ください。

>>なぜダイヤモンドでは 鉄 が削れないのか?

超精密 微細加工.comを運営するジュラロン工業では、最新の各種ナノ加工機に加えて、高度なナノ加工技術と加工プログラム技術で、ナノオーダーの超精密加工のご要望にお応えすることが可能です。また、当社では、お客様のご要望に応じて、加工時間削減・コストダウンのためのVA/VE提案もさせて頂きます。是非お気軽にご相談ください。

 

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